税務・会計の知見をひとりでも多くの人に。多面的活動を展開する脇田弥輝先生

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税務・会計の知見をひとりでも多くの人に。多面的活動を展開する脇田弥輝先生

集中企画混迷の時代の中小企業を支える会計事務所

2020年4月2日

脇田弥輝税理士事務所（東京都杉並区）の脇田弥輝（わきた・みき）先生は、2016年に税理士事務所を開業し、現在は税理士業務だけでなく、非常勤講師や執筆、セミナー講演など、多方面で活動をしている。今回の取材では、積極的な活動を続ける脇田先生に、税理士業務における理念や今後の展望について伺った。

子育てをしながら税理士資格を取得

──　脇田先生が税理士を目指されたきっかけを教えてください。

脇田　私は専業主婦をしていたのですが、子供が1歳を過ぎたあたりから時間に余裕ができたので、資格取得に取り組んでみようと思いました。そこでいろいろな資格を調べてみたところ、科目合格でゆっくり勉強できる税理士に魅力を感じました。それがきっかけです。

──　余裕ができたと仰いましたが、１歳過ぎのお子さんを育てながら税理士試験に取り組んだのは大変なことだと思います。脇田先生は、現在は税理士として活動されていますが、心掛けていることを教えてください。

脇田　お客様と面談をしたり、セミナーの講師を務めさせていただくときには、話が分かりやすい、相談しやすいと思っていただけるように心掛けています。税理士というと「先生」というイメージがありますが、そのようなイメージにとらわれず、お客様のお役に立つ存在になることを目指しています。

ブログを通じて仲間を支援

──　脇田先生は「子育てママ～専業主婦から税理士☆合格体験＆お仕事日記」というブログを開設していますが、税理士を目指している子育て中の方から人気があるそうですね。

脇田　このブログは、2010年に税理士試験を終え、税理士登録をするために実務経験を積んでる最中に始めました。子育てをしながら税理士試験を乗り越えたわけですが、そのような経験が誰かの役に立ったらいいな……、という気持ちで始めました。

ですから、税理士を目指すべきだという啓発的な内容ではなく、子育てをしながらがんばっている方々に、少しでも参考にしてもらえればという気持ちで更新してきました。ブログを読んでいただくことで、資格勉強を始めたばかりの、小さいお子さんをもつ方が、5年後、10年後に希望を抱いてくださったらうれしいと思っています。

現在では毎年、税理士試験が終わったあとに、読者のみなさんとランチ会やオフ会を開催しています。こうした場では、読者の皆さんがご自身の体験を話し合ったり、私も自分の体験をお話ししたりしています。

──　子育てをしながら資格取得を目指す方にとっては、仲間と話し合える場は貴重なものですね。

脇田　そう思っていただけるとうれしいですね。けっして人数が多いわけではありませんが、たまたま目に留まってブログを何往復もしたという感想もいただき、うれしくなったことがあります。ブログを通じ、リアルでも知り合った方とのご縁を大切に、今後もお付き合いをさせていただきたいと考えています。

──　今後はどのようなことを発信していきたいと考えていますか。

脇田　税理士として活動している現在は、税金について分からないことがある方、税金について知りたいと思っている方のために、情報発信をすることに力を入れていくつもりです。

例えば、現在はYouTubeの「Peachちゃんねる」というチャンネルで、会計のことや税金のことを、動画を通じて楽しく理解していただけるような取り組みもしています。

脇田先生が登場するYouTubeの動画

こうした取り組みと並行して、子育てをしながら資格取得をがんばる方のためにも、記事を書いていきたいと思います。

会計・税務の知見をもっと多くの人に

──　最近、2冊目の書籍「世界一やさしい電卓の教科書1年生」（ソーテック社）を上梓されたそうですね。

脇田　私はゼロから会計業界に入った経験から、会計・税務の専門知識がない方に、会計・税務の知見を活用していただく取り組みに力を入れています。

1冊目の「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかる青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」（ソーテック社）は、自分なりにわかりやすく書いたつもりだったのですが、発行後しばらくしてから、もっとわかりやすく書けるのではないかと思いました。それで、2冊目のお話があったときには、もっとわかりやすくと意識して書かせていただきました。

次は小学生の皆さんに、税の仕組みを知っていただくための本を書きたいと考えています。

──　今後の展望をお聞かせください。

脇田　事務所を経営する身としては、より多くのお客様のご支援をさせていただきたいと思っています。また、ひとりでも多くの方に、会計や税金についてよりよく知っていただくための取り組みを続けていくつもりです。さまざまな活動を通じて得られるご縁を大切にしていきたいですね。

──　ご多忙のなか、本日はありがとうございました。脇田弥輝税理士事務所のご発展を祈念します。（取材：刀祢文秋）