2020年4月22日
新型コロナウイルス感染症の影響が経済に深刻な影響を及ぼすなか、融資特化を謳うリアン総合事務所(東京都新宿区)のもとには、中小企業から融資支援の相談が多く寄せられている。今回の取材では、所長の吉田茂治氏(写真)に、中小企業を取り巻く状況や、中小企業支援の方向性について伺った。
―― 新型コロナウイルス感染症の影響が想像を超える速さで広がっています。
吉田 当事務所はJR大久保駅から歩いて3分くらいのところにあり、お客様も都内の方が中心です。ですから、お客様の大半は、政府の緊急事態宣言における特定警戒都道府県で活動をされています。休止要請などのために事業の継続に支障を来しているお客様がいらっしゃり、私としても危機感を持ってご支援をしているところです。
私のところへ寄せられる相談が急増したのは3月に入ってからで、相談内容はやはり資金繰り(融資)の相談がほとんどです。
当事務所では、日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付(中小企業事業)などの活用をご支援しており、申請を代行しています。また懇意にしている信用金庫にお繋ぎするなど、お客様が融資を受けられるようにサポートしています。
―― 資金繰りの相談を寄せてくるのはどのような業種ですか。
吉田 以前は飲食業や美容院からの相談が多かったのですが、他の業種からの相談も日増しに増えています。緊急事態宣言が延長されれば、さらに増えると思います。
―― 吉田先生のところに融資の相談が多いのは、事務所として「融資特化」を謳っているからでしょうか。
吉田 そうですね。私は大学卒業後に日本信託銀行(現在の三菱信託銀行)に入行し、信託銀行で融資や信託業務に携わりました。
その後、税理士だった祖父の姿に憧れて税理士になったのですが、銀行員だった経験から金融機関の考え方がよく分かりますので、経営者の皆様と金融機関を円滑におつなぎする融資支援を得意としています。
現在は本当に厳しい状況で、特に都内にお店を構える飲食業のお客様は、大変な思いをされています。私としましても、自分の知識や経験を総動員して、融資のお手伝いをしているところです。
―― 中小企業経営者の皆様に、メッセージをお願いします。
吉田 事務所名であるリアン総合事務所の「リアン」(lien)とは、フランス語で「絆」という意味です。
当事務所は創業融資を得意としている関係で、お客様には私と同世代の方も多く、皆様との絆を大切に、一緒になってここまで歩んできたという気持ちがあります。ですから資金繰りの相談には、私がお客様と膝をつき合わせ、一緒になって解決策を考えさせていただいています。
今は厳しい状況ですが、それを乗り越えるための策はあります。
例えば、先ほどお話しした日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付は、無担保での融資が可能で、融資限度額は3億円です。しかも、一部の対象者には当初3年間実質無利子で融資が可能であるなど、大変利用しやすいものとなっています。感染症拡大の影響が特に深刻な旅館業や飲食業、喫茶店に対しては、新たに融資制度も設けられています。
政府の支援策はそれだけではありませんし、今後さらに拡充される予定です。こうした支援策を上手に活用することが、この苦境を耐え抜く鍵となります。そのような情報も、リアルタイムでご提供したいと思っています。
この地域でがんばる皆様と一緒に、この危機を乗り越えていく覚悟です。
―― ありがとうございました。リアン総合事務所の躍進に期待しています。(取材:高井 崇)
リアン総合事務所(東京都新宿区)は、融資特化を謳う会計事務所。税務・会計はもちろん、創業期の資金調達から資金繰りまで、融資に関するサポートを幅広く行っている。
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