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創業融資を強みに、時流変化に合わせたサービスを提供するライズサポート税理士事務所

集中企画 混迷の時代の中小企業を支える会計事務所

2020年4月13日

ライズサポート税理士事務所（埼玉県さいたま市）は、飲食店・理美容サロンを中心に業種特化し、開業・創業融資に強い税理士事務所である。今回は、同事務所代表の武渕将弘先生（写真）にお話を伺った。

──　今年は新型コロナウイルスの影響のため、確定申告期限が延長されました。業務への影響はいかがでしたか。

武渕　所得税の確定申告は毎年２月中に終了しています。今年は事業所得のお客様が約40社ありましたが、今年も例年通り２月中に資料返却まで終了しています。申告延長に関しては、まったく影響はありませんでした。

──　新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、顧問先へのサポート体制はいかがでしょうか。

武渕　新型コロナウイルスの影響で、過去に経験したことがないほどのスピードで経営環境が変わっています。今はとにかく淘汰されないようにするため、手元にキャッシュを十分に確保していただくことが最重要と考えています。そのため、資金調達の支援に重点を置いてサポートをしています。

──　顧問先への接し方で心掛けていることをお聞かせください。

武渕　お客様は、一人ひとり異なる夢や希望を抱いていらっしゃいます。ただ、創業から成長していく過程で、その夢や希望の中身が変わることがあります。

私自身もそうでした。そのような経験から、途中で方向性が変わる場合でも、いろいろな選択肢を選べる状態になってもらうことを考え、それぞれのお客様と接しています。

税理士として、税務・会計の仕事はとても重要なベース業務です。この業務に加え、財務や経営のコンサルティングなどを行うことで、お客様それぞれの夢や希望を実現していただくことを目指し、経営のサポートをしています。

──　日々の仕事で意識しながら取り組んでいることはありますか？

武渕　私のお客様は創業ステージの方がほとんどですので、税務の専門家としてだけではなく、創業者にコンサルティングを行うようなイメージも持って仕事をしています。

例えば、お客様から相談を受けるときには、税務の目線だけで回答しないことを意識しています。税務に引っ張られずに、お客様のビジネスにとってベストな判断をしてもらうことが大切だと考えています。

──　今後の税理士の働き方についてはどうお考えでしょうか？

武渕　税理士の仕事は今後もなくならないとは思いますが、変化の激しい今の時代、税理士資格に安住しない働き方は必要ではないかと感じています。AIやRPAなどテクノロジーの発達により、定型作業は効率化され、時間が生まれます。その生まれた時間で税務・会計以外のサービス提供も行える環境を作ることは可能です。

今後も、税務・会計をベースとしながらも、いろいろな知識を学ぶ必要があると思います。そのため、知識の吸収に少しでもお役に立てればと思い、税理士向けセミナーの集約サイトであるセミナーBOOKの運営を、税理士の仲間と行っています。

変化が激しい時代だからこそ、楽しみながら税理士として働いていこうと考えています。税理士には、日本の中小企業がより発展するためのサポートができる！　そう思っています。

──　武渕先生はRPAなどの先端技術の活用に積極的だそうですね。

武渕　はい。 会計事務所RPA研究会株式会社 が提供している EzRobot を活用しています。実際に導入してみて、私自身の生産性がとても高くなってきているのを実感しています。

業務フローを整理することで業務の標準化を行い、そこにRPAを導入することで、さまざまな業務を自動化することが可能です。現在、毎月の会計処理、給与計算、レポート作成など、さまざまな業務にRPAを導入しています。

今後もあらゆる業種で人材が不足するのは、統計からも明らかだと思います。会計事務所の業務とRPAは相性がよいと考えていますので、今後は必須のシステムになってくると考えています。

また、会計事務所RPA研究会などの活動を通じて、同じような問題意識を持っている先生方と、交流をさせていただく機会も得られています。他の先生方との交流には学ぶことが多く、自分の仕事にも生きていると感じます。

今後もさまざまなことを学ばせていただきながら、税理士としての成長を目指したいと思います。

──　ご多忙のなか、本日はありがとうございました。ライズサポート税理士事務所のご発展を祈念します。（取材：刀祢文秋）