士業サミット2025

株式会社マネーフォワード

ビジネスレポート

株式会社マネーフォワード(本社:東京都港区)は、10月3日に浜松町コンベンションホール(東京都港区)で、大規模カンファレンス「士業サミット2025」を開催した。当日は会場参加とWEB視聴を合わせて3000名超が参加した。

当日のプログラムは、「フォワードステージ」と「ナレッジステージ」の2つのステージに分かれて行われた。

オープニングセッションでは、マネーフォワード執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー SMB事業推進本部 本部長の永井 博氏が登壇し、サミットの幕開けを宣言した。続く基調講演には福岡ソフトバンクホークス元監督の工藤公康氏が登壇。「『育てる』から『育つ』へ 組織を成長させる監督としてのマネジメント」をテーマに組織論を語った。

フォワードステージでは、ベンチャーサポート税理士法人総代表の中村真一郎氏と、マネーフォワード代表取締役社長グループCEOの辻 庸介氏によるトークセッション「『人と組織』が未来を創る 1500名組織を創り上げた軌跡と本質とは」が行われた。

一方、ナレッジステージでは、PYXIS会計事務所代表の水島龍希氏、DIGグループ代表兼DIG税理士法人代表社員の小西慎太郎氏、リゾルト税理士法人代表の小野宗則氏、原未希税理士事務所代表の原未希氏、そしてマネーフォワードSMB事業推進本部副本部長の岡本義彦氏によるパネルディスカッション「開業税理士による公開壁打ちセッション 先輩税理士に聞く 開業初期の課題と乗り越え方」が開催された。

その後、本サミットの核心的テーマであるAIとクラウドの具体的な実務活用を掘り下げる2つのセッションが展開された。フォワードステージではパネルディスカッション「AIを実務で使いこなす 最新事例に学ぶAI時代の会計事務所の在り方」が行われ、株式会社SoVa代表取締役 公認会計士の山本健太郎氏、株式会社SoLabo取締役COO 税理士法人SoLabo代表社員 公認会計士・税理士の手島春樹氏、マネーフォワード執行役員 グループCAOの松岡俊氏と同社SMB事業推進本部 MFCサクセス部 副部長の森田隆氏が登壇した。

同時刻のナレッジステージでは、株式会社エスアンドシー代表取締役、伊藤会計事務所副代表、株式会社HelloCloud取締役、株式会社Metrics取締役を兼任する相良義則氏が「『不夜城』と呼ばれた会計事務所の変革 クラウド会計で変えた月次業務」をテーマにユーザートークセッションを行った。

プログラム終盤には、「Money Forward Cloud Award 2025」が開催され、ベンチャーサポート税理士法人が「バックオフィス改革CHALLENGE賞プロダクト導入数部門」を受賞した。同法人は顧問先1万社以上に「マネーフォワード クラウド会計」を導入しており、特に新設法人にゼロから導入する戦略が奏功し、半年間で1500社超が利用を開始。顧客満足度と契約維持率の向上、紹介による新規獲得にもつながった点が評価された。

イベントの最後には交流会が催され、盛況のうちに幕を閉じた。

また、この日は報道関係者向けの説明会も行われ、「マネーフォワード クラウド会計」における生成AIの活用やベンチャーサポート税理士法人による「マネーフォワード クラウド会計」の大規模導入事例といった取り組みが発表された。特に注目を集めたのは、「マネーフォワード クラウド会計 MCPサーバー(β版)」。ClaudeやCursorといったAIエージェント機能を持つMCPクライアントと、「マネーフォワード クラウド会計」を接続するための仕組みを提供する。この仕組みにより、AIエージェントがユーザーの代わりに「マネーフォワード クラウド会計」の操作を自動で実行できるようになる。ユーザーは従来の画面操作を行うことなく、AIエージェントに言葉で指示を出すだけで、AIが自律的に仕訳入力や帳簿検索、データ確認、レポート作成などの業務を処理することが可能になる。

「マネーフォワード クラウド会計 MCPサーバー(β版)」は、マネーフォワード クラウド公認メンバーのプラチナメンバーを対象に順次提供を開始し、フィードバックをもとに改良が進められる。
(取材:加藤 剛)

bmsニュース
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