「人×テクノロジーの力」で超高齢社会の課題解決に取り組むトリニティ・テクノロジー株式会社（東京都港区）はこれまで、認知症による資産凍結から家族を守る「家族信託のおやとこ」や、おひとりさま高齢者の方を支える「おひさぽ」など、個人向けサービスを展開してきたが、今回、後継者問題の解決に向けた新サービス「従業員承継パートナーズ」を立ち上げた。株式の買い取りを行ったあと経営支援を行い、対象会社が創出する利益などを原資に、株式シェアを後継者候補に適宜譲渡、または自己株買いなどを行うことで従業員承継を完遂できるよう支援していくというサービスだ。既に同名の運営会社も設立し、税理士・会計士向けのセミナーも定期開催している。今後は、士業向けの会員ネットワークも構築し、実例などの情報提供をしていく予定である。これにより、Ｍ＆Ａに並ぶ事業承継の選択肢として従業員承継に注目が集まるようになれば、より中小企業の事業承継が推進されると期待される。「従業員承継パートナーズ」開発の経緯とその具体的内容について、トリニティ・テクノロジー株式会社の代表取締役ＣＥＯ、磨 和寛氏（写真）にお話を伺った。（撮影 工藤裕之）