10月24日、税理士法人YGP主催による「第42回 種徳会 経済講演会」が、ホテル日航つくば(茨城県つくば市)にて開催された。講演会は本館3階「ジュピター」、懇親会は別館1階「昴」で行われ、300名を超える参加者が集まり盛況を博した。種徳会は、YGPが運営する異業種交流会であり、会員経営者同士が学びと交流を通じて成長を図る場である。本講演会はその中核事業として毎年開催され、経営課題や先進的な事例を共有する機会となっている。
会は、種徳会会長挨拶から来賓紹介・来賓挨拶、役員紹介へと進み、続いて税理士法人YGP代表社員 鯨井規功氏より開催趣旨が紹介された。現下のインフレーションや人手不足といった経営環境を踏まえ、不況時こそ発想転換と人材育成が求められるとの問題意識が示された。
第一部講演では、鈴鹿大学教授の金子一也氏が「松下幸之助に学ぶ経営理念と人材育成」をテーマに登壇。松下氏の「企業はものづくりだけでなく人づくりを担う存在である」という思想を引用し、経営者が改めて「人づくり」の視点を持つことの重要性を説いた。第二部では、ヤマダイ株式会社代表取締役社長の大久保慶一社長が「ブランディングとファンづくり」をテーマに、自社商品の市場拡張に成功した事例を紹介。挑戦を続ける姿勢が成果に結びつくことを具体的に示した。
また本年度からは、学びに加えて交流を促進する新たな取り組みも導入された。参加各社のPR資料を配布資料に同封する仕組みや、懇親会での「3分間PRタイム」である。これにより、従来の講演中心の場から、相互理解とビジネス機会を生み出す場へと進化を遂げた。
さらに懇親会の席上では、令和8年1月1日付で金子茂税理士と経営統合し、法人名称を「税理士法人YGP」として統一すること、加えて東京拠点の参画が発表された。首都圏における支援体制の強化と広域的な顧客対応力の拡張が鮮明に打ち出され、今後の成長への期待感を共有する場となった。
今回の経済講演会は、「人づくり」の視点、具体的な成功事例、交流促進の仕組み、そして経営統合という節目の発表が重なり、参加者にとって多面的な学びと未来への展望を得る機会となった。
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