税理士法人合同経営会計事務所(福井県福井市)は、1957年創業の老舗会計事務所グループである。税理士法人を中核に、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人など各士業法人を擁し、総勢245名超のスタッフがワンストップで経営支援を行う北陸有数の総合事務所だ。2024年7月に代表社員社長に就任した竹澤祥一氏のもと、同グループはDX推進を軸に本社ビルの大規模リノベーションに着手した。3階執務室のマルチモニター環境整備とフリーアドレス化、1階の遮音ブリーフィングスペース13室と80名収容マルチスペースの新設など、ハード・ソフト両面で抜本的な改革を実施。AI時代を見据え、地域コミュニケーションの拠点となるオフィスづくりを意識した設計は、採用面でも大きな効果を上げている。この大規模なDXとオフィス改革を、構想から実行まで現場の中心に立って牽引してきたのが、社員税理士で業務部長の南本貴視氏である。南本氏は武生支所長時代、片道1時間半の通勤と人員不足という窮地に直面したことをきっかけに電子化に取り組み始め、その成功体験を全社に展開した。本稿では、竹澤氏と南本氏に、リノベーションの背景と具体的な取り組み、そしてAI時代における地方事務所の未来像についてお話を伺った。 (取材:板垣 誠、撮影:市川法子)