理念よりも大切な「学び」
今回は、福岡県福岡市の税理士法人T&Aの田中哲先生とご子息の田中健志先生に、会計事務所の保険活用について伺います。同法人と提携するエヌエヌ生命保険株式会社の平田芳隆さん、松下祥三さん、児玉達宜さんにもご同席いただきましょう。まず、T&Aの沿革や規模を聞かせていただけますか。
(以下:哲)前身の田中哲税務会計事務所の設立が1987年ですから、まもなく創業40年を迎えます。副所長の健志が入所したのは2016年で、その2年後に組織変更を行って法人化しました。
(以下:健志)現在の拠点は、もともと所長の哲が開いた福岡オフィスと、他の税理士事務所から引き継ぐ形で新設した大牟田オフィスの2箇所です。職員は前者が70名、後者が10名で、総勢80名となります。
経営理念を教えてください。
実は、うちは経営理念もビジョンも掲げていないのです。長いこと続けてきたなかで培ったノウハウがあるだけで、目標もない(笑)。職員の行動指針みたいなものも定めておらず、朝礼も日報もありません。日報を書く時間があったら税務資料を読んでほしいですね。
個々の裁量に委ねていると。
「使命を、情熱を持って、解決に導く」というスローガンはありますが、所長は理念やビジョンをあまり語りません。ただ、開業当初から一貫して職員に「自ら勉強しなさい」といい続けています。日報も不要ですし、直行直帰もOKですが、それは楽をさせたいわけではなく、その分を次の学びと仕事に充てなさいということです。規則はたしかに緩やかですが、一人ひとりが業務をしっかり履行することが大前提。きっちり学び、きっちり働き、お客様に還元するというスタンスを40年にわたって貫いています。
そして何より、お客様から「ありがとう」「あなたが担当でよかった」といわれなさい、と。
理念や規則よりも「学び」を大事にしているのですね。
ええ。私たちの基盤は「知識」ですから。知識は原材料であり、それを加工すると「ノウハウ」という製品ができる。原材料がなければ製品はできないわけで、製品ができないということはお客様に提供できるサービスもないに等しい。しかも、実際にモノを売る会社なら製品を仕入れられますが、我々は誰からも供給してもらえません。自ら仕入れる=勉強するしかないのです。なおかつ、古い製品で棚を飾っても新しい製品には勝てない。だからこそ、学ばなければいけないのです。
保険は必須ツール
エヌエヌ生命と提携を結んだのはいつでしょう。
約30年前、開業10年目くらいのときに代理店登録をしました。
それ以来、今に至るまで良好な関係が続いているのですね。
はい。先生方が仰るとおり、T&Aの皆様は本当にのびのびと仕事をされていて素晴らしいです。
私はT&Aさんの存在を20年ほど前から知っていて、急成長していく過程を驚きをもって見ていました。そのなかで当社をご愛顧いただき、ありがたく思っています。
T&Aにとっても、保険は重要なツールだということでしょう。
そうですね。我々は会計事務所ですから、あくまでも月次報告・決算・税務申告が基本です。ただ、それ以外にも経営者様のご相談に乗ることがあり、保険のご用命を受けることも非常に多いのです。
