顧問先との間にAIを通す

事務所の強みを教えてください。

今井

東京・東上野で開業して4年目、従業員は8名です。強みのひとつはAI化です。税理士業界は労働時間が長い。そうすると若手もいなくなりますし、何より税理士試験の勉強ができなくなります。ですから、とにかくAI化を図って、労働時間をできるところまで圧縮しようとしています。

具体的には、どのような仕組みでしょうか。

今井

これまでの税理士業界には、2つのパターンしかありませんでした。顧問先のやり方に税理士が合わせるAパターンと、税理士事務所固有のやり方にお客様が合わせるBパターンです。

顧問先に合わせれば、お客様ごとにやり方が違うので労働時間が長くなります。逆にうちのやり方を強いれば、面倒だという声に出せない不満がたまっていくでしょう。どちらにしても、どちらかに不満が出てくる形でした。

そこで、顧問先のやり方と税理士事務所側のやり方の間に、AIをトンネルのように通しました。お客様が決められた場所に資料をアップロードしてくれたら、AIが勝手に検知して、うちが取り込みやすい状態に変換して吐き出してくれる。それを一社一社に合わせてつくっています。

ですからお客様は、今までの業務フローのまま、今までの資料のままで構いません。うちは取り込むだけです。処理の時間は、手入力でやっていたときと比べて本当に10分の1くらいになったのではないでしょうか。

構築は2〜3時間、入力は2秒

そのトンネルは、先生ご自身がつくられたのですか。

今井

最初は私が一からつくりました。売上、給与、現金出納帳といったものは共通のシステムがなく、これまで変換できないことが多かったのです。ですから、給与ならこういうシステム、とひとつずつつくっていきました。