創業期の経営者が抱える事務の負担
VSGは、会社設立や創業融資、税務・会計などを通じて創業期の経営者を支援してきた。その中で、独立すると請求書の発行や入金の確認、給与計算、経費精算といった社内の事務作業に想像以上の時間がかかる、という声が多く寄せられていたという。
VSGは、こうした業務を任せるために事務スタッフを1人採用すれば、人件費に加えて採用や教育、業務の管理、引き継ぎなどの負担も生じ、創業期の企業には簡単な判断ではないとみる。そこで、バックオフィス業務を外部に任せ、経営者が営業や商品・サービスの開発、顧客対応に集中できる仕組みが必要だと考えて、新会社を設けたとしている。
経理の流れづくりから支援
代行するのは、売上請求書の発行、入金の確認と未入金の管理、給与計算、経費精算、支払請求書の管理、支払用と給与の振込データの作成など。決まった作業を代わりに行うだけでなく、会社ごとの売上や仕入れの発生のしかた、支払方法、銀行取引を確かめながら、請求・支払い・経費精算の流れを整理する。クラウドサービスのほか銀行やクレジットカードのデータ連携も取り入れ、手で入力する作業や社内の作業が少なくて済む経理の流れにする。
約100名のスタッフが対応できる体制で、複数のスタッフが連携して業務を担い、作成した帳票や振込データは複数名で金額や内容を確かめる。チームで運用することで、特定の担当者に業務が偏るのを和らげ、担当者の退職に伴う引き継ぎの負担や業務が止まるおそれを抑えられるとしている。
グループの税理士法人と連携
VSGの税理士法人とも連携し、会計・税務のチェックで確認や修正が必要になった点を担当者間で共有する。日々の経理で集まった情報を会計・税務のデータとしてためておき、経営状況をつかんだり、その後の経営支援に役立てたりできる点も特徴としている。必要に応じて、融資や労務、法務、M&A、事業承継などVSGの各分野とも連携する。
今後は顧問先以外にも広げる方針
今はVSGの税理士顧問契約を利用している顧客が対象で、料金は月額4万円から(同社指定の銀行口座を使う場合。利用条件により異なる)。今後はサービスの品質と利用しやすい価格帯を保ちながら対応する業務を広げ、将来はVSGと顧問契約のない企業にも対象を広げる方針だという。
VSGは2003年に税理士事務所として創業し、会社設立・起業家支援を中心に事業を広げてきた。税理士、弁護士、司法書士、社会保険労務士、行政書士などの専門家が連携する総合士業グループで、現在は全国61拠点、スタッフ1,700名、顧問先14,000社の体制としている。
出典
VSG(ベンチャーサポートグループ)「VSG、経営者のバックオフィス業務を代行する『VSGバックオフィス株式会社』を設立 サービス開始後、200社超が契約」(同社サイトのお知らせ、2026年10月27日)