2022年9月号

第49回TKC全国役員大会

TKC全国会

ビジネスレポート

7月14~15日に国際会議場 ポートピアホール(神戸市中央区)で、第49回TKC全国役員大会が開催された。主催はTKC全国会。

国歌独唱のあと、小林雄介大会委員長が開会の辞を述べた。そして、TKC全国会の活動を支援した政界関係者や、TKC会員の物故者への黙祷が行われた。

続いて、坂本孝司大会会長(TKC全国会会長)が主催者代表挨拶を述べた。坂本会長からは、リアル開催となった今大会の開催のために奔走した近畿兵庫会の関係者へのねぎらいの言葉、そしてTKC議員連盟会長を務めた故安倍晋三元首相を偲ぶ言葉が述べられた。

続いて来賓祝辞があり、岸田文雄首相から寄せられたビデオメッセージが放映された。さらに、齋藤元彦兵庫県知事、神津信一日本税理士会連合会会長が登壇し、それぞれ祝辞を述べた。 また、中里 実政府税制調査会会長からメッセージが寄せられた。

委嘱状や第30回飯塚毅賞などの授与のあと、佐藤正行TKC全国会副会長による正副会長会からの報告、飯塚真規TKC社長によるTKC報告があった。飯塚社長からは、「TKCモニタリング情報サービス」が提供開始から6年で31万件を突破したことが紹介された。また、TKCのインボイス対応、ポストコロナ持続的発展計画事業への対応に関する報告があった。そして、田口 操TKC東・東京会会長、立川直樹次期実行委員長から次回開催地の紹介があった。

最後に、吉川 徹実行委員長から閉会の辞が述べられた。

休憩を挟み、坂本会長による講演「未来に挑戦するTKC会計人」が行われた。

坂本会長はまず、税理士の4大業務について詳しく解説した。そして、職域防衛・運命打開を実現するためには、税理士が自らの職業の本質的な性格と目的を明確にしなければならないと述べた。税理士は職業会計人(Professional Accountant)であり、税務の領域では「税法に関する法律家」として、会計の領域では「会計専門家」として、保証の領域では「税務監査人・会計参与」として、経営の領域では「経営コンサルタント」として位置づけられるべきである。

そして、これらの4大業務は適時・正確な会計帳簿(仕訳)に基づいている必要があり、それを実現するのが月次巡回監査の完全実施であり、TKCシステムであると述べた。

また、日本では持続化給付金などの不正受給が頻発し、社会問題化しているが、ドイツのように税理士制度や税務関係書類を活用すれば結果は変わったと指摘した。日本の税理士が、ドイツの税理士のように法令遵守の指南役となるために、税理士の独立性を堅持することが極めて重要であると述べた。

続いてTKC全国会の運動方針について触れ、具体的な方針である優良な電子帳簿の拡大(TKC方式の自計化の推進)、租税正義の守護者となる(TKC方式の書面添付の推進)、黒字化を支援し、優良企業を育成する(巡回監査と経営助言の推進)の意図について詳しく解説した。

そしてTKC会員の先生方に向けて、現在の成功に満足することなく、運動方針を推進することは日本社会への貢献であるということを念頭に、取り組みに力を入れていただきたいと述べた。

最後に坂本会長は、故安倍元首相が今回の大会に寄せる予定だったビデオメッセージの原稿を朗読し、元首相を偲ぶ言葉を重ねて述べた。

2日目は、服部久男TKC全国会中央研修所長による開会の辞で始まった。そして、飯塚真玄TKC名誉会長が、「TKC方式による『優良企業』の育て方」と題して特別講演を行った。
飯塚名誉会長は、これからの10年、TKC FXシリーズの「変動P/L」の積極的な活用により、たくさんの関与先企業を「優良企業」に育て、日本経済のGDP成長に貢献してほしい。それが、次世代会計事務所の成功条件だと述べた。

そして、「変動P/L」の積極的活用が重要な理由について、歴史的背景や現在の経済情勢、中小企業が直面する課題などを交えて解説した。さらに「変動P/L」のルーツやその概念、活用法、有効性について詳しく説明し、関与先支援への活用を訴えた。

休憩を挟み、「新たな運動方針をいかにして実践するか︱巡回監査を断行し、企業の黒字決算と適正申告を支援しよう!」と題してトークセッションが行われた。

コーディネーターは服部久男TKC全国会中央研修所長、パネリストは岩崎博信TKC全国会システム委員長、吉野 太TKC全国会巡回監査・事務所経営委員長、濱田秀文TKC全国会書面添付推進委員長、増山英和TKC全国会中小企業支援委員長。

閉会の辞は、野中将弘TKC全国会中央研修所担当副会長が述べた。

bmsニュース
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