TKC全国会主催「ニューメンバーズフォーラム(NMF)」が11月13日・14日の2日間、横浜ベイホル東急およびアニヴェルセルみなとみらい横浜で開催された。本フォーラムは入会3年未満の会員や入会検討者を対象とした学びと交流の場であり、今年で30回の節目を迎える。
開会式では、総合司会の石井健一氏・松本メル氏(TKCかながわ会)が登壇し、全国から1000名超が参加。委員長は、TKC行動基準の根幹である「巡回監査の意義」を再確認し、未来の意思決定につなげる2日間とするよう呼びかけた。続く表彰式では、継続MAS、自計化推進、書面添付、翌月巡回監査率の各項目で優秀会員が紹介され、竹添義之会員(東・東京会)は2項目受賞・3年連続登壇となった。
その後に行われた坂本孝司全国会会長による講演「会計事務所の経営革新―感動を呼ぶ巡回監査―」では、業界にはまだ〝9割の潜在顧客〞が眠ると指摘。簿記会計の価値、巡回監査の本質、書面添付の意義を示し、「仕訳は経営者が入力すべき」「税理士はタックスローヤーであれ」と強調した。
午後の分科会では、関与先拡大、DX、システム移行、採用育成など実務課題に応じた4つのテーマが設けられた。なかでも、TKCが重点施策と位置づけた第2分科会「システム活用」では、FXクラウド導入の初期設定や科目体系統一、証憑保存・銀行データ受信による月次決算体制の強化が紹介された。後半では巡回監査の本質「三現主義」を踏まえ、クラウド化と現地確認を両立させる〝次世代の巡回監査〞が示された。
2日目は、飯塚毅初代会長の講演録によるビデオ研修から始まり、続いて株式会社TKC代表取締役社長・飯塚真規氏が登壇。「TKCの経営戦略」をテーマに、AI・DXを基盤とした中小企業支援の方向性や、クラウド化による会計事務所業務の高度化が語られた。引き続くパネルディスカッションでは、職員定着や組織づくりなど、会計事務所経営の根幹を掘り下げ、参加者の共感を呼んだ。
2日間を通じ、参加者は事務所の〝現在地〞を見つめ直し、次の10年に向けた視座を得る貴重な機会となった。顧客・銀行・職員から〝感動される事務所づくり〞は、会計と税務を通じた社会的使命として力強く提示された。
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